ECU書き換えについて
本稿で紹介するアグスタのECU書き換えに関しては国内海外のフォーラムを参照してもほぼ情報が無い為、マニュアルを確認しつつ手探りで実施するしかなかった。
一応サポートチームが対応してくれるが、もちろん英語でのやり取り。会社で海外メンバーとやり取りするのに比べれば気が楽なものだけど。
どうやらエキゾーストバルブのチェック機能単体をオフにするのではなく、そのチェック機能自体がないレースROMに書き換えることで対応する様だった。なので吸排気が純正状態でこの手段をとる場合は注意が必要だ。
作業手順
1.ROMの編集
これに関しては特に説明することもなく、自分の車両に合ったレースROMを準備すればよい。
購入する時にデータは貰っているはずなので。
2.ROMの書き込み
車両とECU-Studioを接続し、車両のECU情報を読み込む。
そして準備したROMを選択。
「Flash Maps」を押せば書き込みが開始される。
少し時間がかかるが見守ることしかできない。
ROM書き込み中の車両側メーターは左の動画のようになっている。
見守ることしかできない。
※書き換え中に接続が切れたら車両は不動に。
3.動作確認
見事エラーが消えていれば成功です。
折角なのでエキゾーストバルブを動作させているサーボモーターを撤去した時の動画を制作しました。
特になんだってわけでもないけど、動画編集ということもやってみたかったので。
レースROMについて
今回の書き換えで使用したレースROMはRCモデルに付属しているモノと同等です。買うとなるとユーロ3モデルのECUで約7.4万、ユーロ4モデルで約9.3万するのでとてもお得なんじゃないでしょうかね。
ただレースROMのMAPは燃調が濃いので、アイドリングばかりしているとプラグが被り始動性が悪化します。
多分私の車両はプラグが真っ黒で、そのうち火花が飛ばなくなりそう。
対策としては書き込むレースROMのマップを通常のROMのものに置き換えればよいです。私はその作業が面倒だし、レースに出るのでそのままにしたけど。