締結トルク240N!
アグスタのリアホイールは、片持ちタイプの為か締結トルクが高い。
更に逆ネジとなっていることもあり、トルクレンチもそれなりのスペックのものが要求される。
よって高価なトルクレンチが必要になってしまう。
そこで、ちょっとしたトルクレンチの改造を行うことで最安価チャレンジをしてみた。
自分の使用用途
自分ではレース前のホイール交換と軽整備がメインとなるので、トルクレンチの負荷方向は1方向だけで問題なし。
仮にリアハブをバラしたいとなった場合は負荷方向が2方向のトルクレンチが必要となるので注意。
そこで選定したトルクレンチは、東日のQL280N-MH
このトルクレンチの負荷方向は正ネジとなっているが、メーカーが逆ネジ対応とする方法を紹介している。
その改造を行うことで、安価に逆ネジ対応のトルクレンチを用意することができる。
トルクレンチの改造
以下のサイトに記載されている手順にてトルクレンチの改造を実施、逆ネジ対応とさせることができた。
QL 逆ねじ(左締め・左ねじ)の方法|東日エアトルク販売校正センター (torque.co.jp)
手順は次の通りである。
まずはトルクレンチを用意。
角ドライブを押さえている蓋のネジ2本を外していく。
蓋のネジにはロックタイトが塗布されているので、ネジの頭が舐めないように要注意。
ネジを外したら角ドライブと蓋を取り外す。
普段見ることのないラチェットの中身、かなり単純な構造だけどとても便利。
外した角ドライブを裏返し、蓋を組み付ける。
負荷方向が2方向のトルクレンチって、この角ドライブが両方に出ているだけっぽい。
それであの価格差…。
最後に蓋を止めているネジを締結し、作業完了。
この時ネジの山が蓋に中々掛からないので、根気よく作業する必要がある。
分解することを前提としていないので、蓋のクリアランスが大きくネジの軸が垂直にならない。
以上で作業完了。